腱板損傷
腱板とは棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋という4つの筋肉の集まりのことを指す名称で、ローテーターカフやインナーマッスルと呼びます。
肩関節の奥にある筋群ですので、運動の主役ではなく、動きの微調整などの補助的立場、コントロールする役割をしています。
症状は夜間痛、運動痛、運動制限が挙げられます。肩を自分で横から天井に向かってあげるときに60~120度の範囲で痛みがでます。好発年齢は40歳以上の男性に多く、60歳代が発症のピークです。日常生活動作の繰り返しにより腱が弱くなり、繊維の一部が切れたり、場合によっては断裂することもあります。
当院では転倒などの急性外傷や炎症が起きている最中には包帯やテーピングによる固定、安静、アイシングや超音波治療を行います。痛みや炎症がひいてきたら、マッサージや関節可動域訓練を行っていきます。また、再発防止のために自宅で出来るストレッチや筋力トレーニング等を指導していきます。